
屋根塗装施工の工程と注意点 ~住宅の屋根リフォーム完全ガイド~
みなさまこんにちわ! 横浜ペイントは横浜市を中心に高品質&低価格な外壁塗装・屋根工事・雨漏り修理をご提供する専門店です。 横浜ペイントのブログをご覧頂きありがとうございます♪ 今回は、前回につづき屋根について工程や注意点をまとめましたのでぜひ最後までご覧頂ければ嬉しいです! 屋根塗装施工の工程と注意点 ~住宅の屋根リフォーム完全ガイド~ 屋根塗装は住宅メンテナンスの中でも非常に重要な工程です。雨風や紫外線、積雪、塩害などにさらされる屋根は劣化が進みやすく、定期的な塗り替えが必要です。本稿では、屋根塗装の基本的な施工工程と、失敗しないための注意点を詳しく解説します。 1. 屋根塗装の施工工程 屋根塗装は外壁塗装と比べて高所作業・劣化度合いの差が大きいため、慎重な工程管理が求められます。以下が標準的な施工工程です。 ① 現地調査・劣化診断 施工前に行われる最も重要な工程。 ・塗膜の剥がれ・色褪せ・サビ・コケ・カビの有無 ・瓦、スレートのひび割れ、ズレ ・棟板金の浮き、釘抜け ・雨漏り跡の確認 →これにより補修工事の有無、必要塗料、工事方法が決定します。 ② 足場の設置・飛散防止ネット張り 屋根作業は危険が伴うため、必ず足場とネットを設置します。 近隣への塗料飛散防止、作業員安全確保が目的。 ③ 高圧洗浄 古い塗膜、汚れ、コケ、藻、粉じんを150~200kg/㎡の高圧水で洗浄。 →この工程が不十分だと新塗膜が密着せず剥がれやすくなります。 【ポイント】 ・コケ・カビの酷い場合はバイオ洗浄剤使用 ・乾燥時間は最低1日確保(雨天時除く) ④ 下地補修 洗浄後、必要に応じ以下の補修作業。 補修内容 内容 棟板金交換 板金浮き・釘抜けの補修 ひび割れ補修 スレート瓦などのクラック埋め サビ落とし 金属屋根のケレン(磨き)作業 釘打ち直し 抜けかけた釘の固定 ※補修の質が塗膜寿命に直結します。 ⑤ 下塗り(シーラー・プライマー塗布) 屋根専用下塗り材を使用。 下地と上塗り塗料の密着性向上+吸い込み防止+防サビ。 【例】 ・スレート瓦:シーラー ・金属屋根:防サビプライマー ・モニエル瓦:専用フィラー 【注意】 ・塗布量・乾燥時間遵守(不十分だと剥がれ原因) ⑥ 中塗り 上塗りと同じ塗料を使い、膜厚を確保。 耐候性・遮熱性・防水性の土台作り。 【重要】 ・塗布量厳守(規定量以下は耐久性大幅低下) ・塗りムラ・塗り残し確認 ⑦ 上塗り 最終仕上げ層。 紫外線・熱・雨から屋根を守る塗膜形成。艶・色もここで決まる。 【ポイント】 ・メーカー指定乾燥時間を厳守(短縮不可) ・2回塗り厳守(耐久性能確保) ⑧ 仕上げチェック・手直し 塗りムラ、ピンホール(気泡)、ダレ、塗り残し確認。 →必要に応じ補修塗り。 ⑨ 足場解体・清掃・施主確認 塗膜完全乾燥後に足場解体。 現場清掃後、施主立会い確認・引き渡し。 2. 屋根塗装時の注意点 ■ 施工前の注意点 ① 屋根材の種類確認 ・スレート、金属、モニエル瓦などで必要塗料が異なる。 ・誤塗装は密着不良・早期剥離原因。 ② 劣化度合いの正確な診断 ・「塗装不可レベル」なら葺き替え提案も必要。 (例:スレートの層間剥離、棟板金の腐食進行) ■ 施工中の注意点 ① 気候条件厳守 ・気温5℃以下・湿度85%以上では塗装不可。 ・梅雨時期、降雪期は要注意。 ② 乾燥時間遵守 ・下塗り→中塗り→上塗りの間隔短縮NG(剥がれ原因) ・特に冬場は乾燥時間長め必要。 ③ 塗布量と塗り回数 ・規定量以下→耐用年数激減。 ・「3回塗り」が標準(1回減は違反施工)。 ④ 強風・雨天対策 ・強風時の吹付作業は飛散事故の危険。 ・雨養生シート必須(雨染み防止)。 ■ 施工後の注意点 ① 塗りムラ・ダレの最終確認 ・特に屋根勾配部、谷部、板金周り注意。 ② 塗膜保証の確認 ・遮熱塗料10年、フッ素15年以上保証が目安。 ・保証書発行業者推奨。 ③ 塗料メーカー名・品番確認 ・契約と実使用塗料が一致しているか。 ・第三者チェックも有効。 3. 屋根塗装施工でよくある失敗例 失敗内容 原因 防止策 1年以内に剥がれ 乾燥不足・下地不良 乾燥・下塗り厳守 塗りムラ・色ムラ 作業スピード優先 2度以上の塗布確認 屋根裏結露 通気不足・防水塗料過剰 換気棟設置検討 近隣から苦情 塗料飛散・騒音 飛散防止ネット必須 4. 屋根塗装のメンテナンス時期の目安 屋根材 塗替え目安 備考 スレート瓦 10~15年 塗膜劣化→水吸収開始 金属屋根(トタン等) 8~12年 サビ注意 ガルバリウム鋼板 15~20年 フッ素塗装推奨 和瓦 基本不要 漆喰補修は必要 5. まとめ 屋根塗装は外壁以上に施工品質が問われる重要工事です。正しい工程を守り、屋根材に適した塗料・下地処理を行うことで、屋根の耐用年数は大幅に延び、住宅の防水性・断熱性も向上します。 特に遮熱塗料は、近年の猛暑対策としても注目されており、冷房費削減・快適な室内環境作りにも効果を発揮します。 ■ 成功のポイント 劣化診断の正確さ 足場・飛散防止の徹底 下地処理・3回塗り厳守 施工条件(気温・湿度)確認 保証・アフターサービス確認 以上を守れば、10年~20年安心できる屋根塗装が実現します。スタッフブログ