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アスベストってなに!?その正体と性質

みなさまこんにちわ!

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日本の住宅や建築物において、かつて幅広く使用されていた「アスベスト(石綿)」。

特に1970年代から1990年代初頭にかけては、外壁材や屋根材など建材の一部として当たり前のように使われていました。

しかし、近年はアスベストの有害性が明らかになり、大きな社会問題へと発展しています。

ぜひ、最後までご覧ください💛

1. アスベストとは?その正体と性質

● アスベスト(石綿)の基本情報

アスベストとは、天然の鉱物繊維の総称で、「クリソタイル」「アモサイト」「クロシドライト」など複数の種類があります。いずれも極めて細かく、肉眼では見えないほどの繊維状で、空気中に舞いやすい性質を持っています。

● 特徴と利点(かつての使用理由)

アスベストは以下のような特徴を持っており、「夢の建材」として多用されてきました。

  • 耐熱性:1000度を超える高熱にも耐える

  • 耐久性:腐食や摩耗に強い

  • 絶縁性:電気を通さず、断熱効果も高い

  • 安価:コストパフォーマンスが良い

  • 加工性:他の素材と混ぜやすく、建材にしやすい

このような性質により、建築業界では長らく重宝され、スレート材、吹付材、パテ、ボード、屋根材など、さまざまな部位で使用されてきました。


2. アスベストの危険性とは?

● 吸い込むと重大な健康被害

アスベストの最大の問題は「吸い込むと健康被害を引き起こす」ことです。以下のような重篤な疾患を引き起こす可能性があります。

  • 石綿肺:肺が線維化して呼吸機能が低下

  • 肺がん:長期暴露により発症リスクが大幅に増加

  • 中皮腫:胸膜や腹膜にできる極めて悪性度の高いがん(潜伏期間20~50年)

アスベストは一度肺に入ると排出されにくく、時間が経ってから発症することが多いのが特徴です。

● 作業者だけでなく居住者もリスクに

アスベストを扱う作業員に限らず、外壁材の劣化や破損によって、住宅内や周辺にアスベスト繊維が飛散することで、居住者にも危険が及ぶことがあります。とくにリフォーム・解体時には粉じんが飛散しやすく、厳重な対策が必要です。


3. 外壁材に使われているアスベストとは?

● 主なアスベスト含有外壁材

外壁に使用されている可能性があるアスベスト建材には以下のようなものがあります。

材料名 主な特徴 使用時期
窯業系サイディングボード セメントと繊維で構成 ~2004年頃
スレート(波板・平板) 軽量・耐久性が高い 1970~2000年代
吹付アスベスト(外装仕上げ) 表面に吹き付けて模様を出す ~1990年頃

特に「窯業系サイディング」は、現在でもよく見かける外壁材で、古い物件では高確率でアスベストを含んでいます。


4. 外壁にアスベストがあるかどうか調べる方法

● 建築時期から推定

日本では2004年にアスベストの全面禁止が決まりましたが、実際の製造・流通停止は段階的に行われました。以下の目安が参考になります。

  • 2006年以前の建物:含有の可能性大

  • 2006~2010年:在庫流通により混在の可能性

  • 2010年以降:原則アスベスト含まず(ただし確認は必要)

● メーカー名・建材名の確認

外壁材の裏面や図面、設計書に建材名やメーカー名が記載されていることがあります。たとえば、ニチハ、ケイミュー、旭トステムなどの古い製品には一部アスベストが含まれていた記録があります。

● 専門業者による調査

もっとも確実なのは、アスベスト調査業者による検体分析(定性分析・定量分析)です。費用は1検体あたり3万~6万円程度が相場です。


5. アスベスト外壁の取り扱いとリフォーム時の注意点

● 自己判断・DIYは絶対にNG!

「見た目が汚いから」といって自分で削ったり壊したりすると、アスベストが空中に飛散し、大変危険です。法律でも、個人のDIYによるアスベスト含有建材の破壊は禁止されています。

● 外壁塗装は可能か?

劣化防止のために外壁の表面を塗装することは可能ですが、事前にアスベスト含有の有無を確認し、施工業者に伝えることが必須です。ケレンや下地処理で表面を削る場合、粉じんが発生しうるため、飛散防止措置が必要になります。

● 解体・除去には届け出義務がある

アスベストを含む外壁を撤去する場合、「大気汚染防止法」に基づいて、都道府県や自治体への事前届出と、専用作業資格を持った作業員による処理が必要です。


6. 政府の規制と補助制度

● 法的規制の流れ

内容
2004年 一部製品で製造・使用が禁止される
2006年 原則すべてのアスベスト含有建材の使用禁止
2012年 0.1%以上のアスベスト含有で全面禁止(厳格化)
2021年以降 解体・改修時の事前調査が義務化される

● アスベスト除去費用の補助

一部自治体では、住宅に含まれるアスベストの調査費用や除去費用に対して補助金が用意されています。上限額は自治体によって異なりますが、10~50万円程度の支援が出ることもあります。必ず事前に申請が必要です。


7. 今後の対策と住宅所有者がすべきこと

● 古い建物は「まず疑う」

特に2006年以前の住宅をお持ちの場合は、外壁にアスベストが含まれている前提で考えたほうが安心です。知らないままリフォームを始めると、作業員や近隣住民に危険が及ぶ可能性もあります。

● まずは専門業者に相談

アスベスト含有の可能性がある場合は、専門の建材調査業者に調査を依頼しましょう。調査から補助金申請、除去、リフォームまで一貫対応してくれる業者も存在します。


まとめ

アスベストはかつては万能素材として建材に広く使われてきましたが、現在では重大な健康被害をもたらす有害物質として扱われています。特に外壁や屋根といった屋外建材においては、劣化やリフォームによって飛散リスクが高まることがあり、慎重な対応が求められます。

建物が古い場合やリフォームを検討している場合は、まずアスベストの含有調査を行い、必要に応じて適切な処理・再施工を行うことが重要です。自己判断せず、信頼できる専門家の力を借り、安全・安心な住まいを守りましょう。

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