ZEH(ゼッチ)とは?
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最近はよく耳にするZEHという言葉、実際はどういう意味なのか解説させて頂きます!
1. ZEH(ゼッチ)とは?
ZEH(ゼッチ)とは「Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」の略語で、エネルギー消費量が年間で正味ゼロになる住宅を指します。簡単に言えば「エネルギーをほとんど自給自足できる住宅」です。
住宅の断熱性能や省エネ設備を高め、太陽光発電などの創エネルギー設備も併せて導入することで、家で使うエネルギーを自宅で作り、その差し引きがゼロになる仕組みです。
ZEHの定義(国交省・経産省・環境省)
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断熱性能の向上(冷暖房に頼らない家)
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省エネ設備の導入(LED照明・高効率給湯器など)
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創エネルギーの導入(太陽光発電など)
その結果、一般的な家庭に比べて電気・ガス代が大幅に安くなります。
2. 「ZEHレベル」という言葉の意味
「ZEHレベル」という言葉は、
「その住宅の断熱・省エネ性能がZEH基準を満たしているかどうか」または「どの程度ZEHの水準に近いか」を表す言葉です。
つまりZEHレベル=ZEHの基準値をクリアする水準の住宅性能のことを指します。
具体的なZEH基準(2025年基準)
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断熱等級6以上(Ua値0.46以下)
Ua値とは「外皮平均熱貫流率」。この数値が低いほど断熱性能が高い。
※地域区分で変動(北海道などはさらに厳しい) -
一次エネルギー消費量20%以上削減
(冷暖房、換気、照明、給湯機器の省エネ性能) -
太陽光発電などの創エネ設備搭載
一般的には4kW以上の太陽光発電システム。
3. ZEHレベル住宅のメリット
① 光熱費ゼロ or 削減
太陽光発電で日中の電気を自家消費、余剰電力は売電できるため、月々の電気代は大幅に減ります。断熱・気密性が高く冷暖房費も安い。
② 健康性向上
断熱性が高く、室内の温度差が少ないため、ヒートショックなどの健康リスクが低減。冬場の結露防止にも。
③ 防災・災害時対応
太陽光+蓄電池により停電時も一部電力確保可能。災害リスク時に安心。
④ 資産価値アップ
国策でZEHが標準化されつつあるため、将来的な住宅評価(売却価格等)でも有利。
⑤ 国・自治体の補助金対象
「ZEHレベル」を満たすと国の「ZEH補助金」(55~100万円)などを受給できる。
4. ZEHレベルの種類(区分)
① ZEH
基本ZEH。
断熱・省エネ・創エネのすべてを満たした住宅。
② ZEH Oriented(ゼッチオリエンテッド)
都市部向け。
「創エネ装置が置けない住宅」を想定し、断熱+省エネのみでZEH基準を満たす。
③ Nearly ZEH
「ほぼZEH」。創エネが足りないが断熱・省エネで消費エネルギー75%削減以上。
④ ZEH Ready
太陽光設置予定だが未搭載。断熱・省エネ性能はZEH相当。
5. 2025年以降義務化の動き
国は2025年4月以降の新築住宅について**「ZEHレベル断熱性能の義務化」を発表済み。
これによりすべての新築住宅で断熱等級5~6相当**、つまり「ZEHレベルの省エネ性能」が事実上必須になります。
また、2030年には原則ZEH化(一次エネルギー消費量ゼロまたは相当)を目指す方針。これによりZEHレベル住宅は「標準住宅」となりつつあります。
6. ZEHと断熱等級の関係
等級 | 内容 | 備考 |
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等級4 | 旧省エネ基準(2013年まで) | 最低基準 |
等級5 | 断熱強化(Ua値0.6前後) | 2022年義務化 |
等級6 | ZEH基準(Ua値0.46以下) | ZEHレベル |
等級7 | 最高断熱性能(Ua値0.26以下) | パッシブ住宅レベル |
つまり「ZEHレベル住宅」とは断熱等級6~7相当の性能です。
7. ZEHレベル住宅を建てる際のポイント
☑ 高性能断熱材・サッシの使用
樹脂サッシ+Low-E複層ガラスの導入は必須。断熱材の厚みも標準の1.5倍程度。
☑ 高効率設備
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エコキュート・エコジョーズ給湯器
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全熱交換型換気システム
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LED照明/人感センサー照明
☑ 太陽光発電+蓄電池
最低4kW以上が目安。ZEH補助金を活用可能。
8. ZEH補助金(2024~2025)
名称 | 支給額 | 対象住宅 |
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ZEH支援事業(国) | 55~100万円 | ZEH、Nearly ZEH等 |
次世代ZEH+補助 | 115万円前後 | ZEH+(電気自動車連携等) |
自治体補助(例:東京都) | 30~60万円 | ZEHレベル住宅 |
9. ZEHレベル住宅のデメリット
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初期コスト増(100~300万円)
断熱強化・太陽光設置で建築費が割高。 -
設計制限あり
開口部制限(窓サイズ縮小)でデザイン制約。 -
リフォームでは難しい場合あり
断熱改修・屋根補強が必要になる場合、費用が大幅増。
10. まとめ
ZEHレベルとは単なる「エコ住宅」の枠を超え、
✅ 断熱性能(等級6~7相当)
✅ 高効率設備導入(一次エネルギー20%以上削減)
✅ 創エネ(太陽光発電4kW以上)
を満たし、家計の負担軽減・健康向上・災害時対応・将来の住宅価値向上が期待できる「次世代の住宅性能基準」といえます。
2025年以降、新築住宅の「最低ライン」になる見込みのため、これからの住宅選び・建築には欠かせない概念となりそうですね!