外壁塗装には欠かせない「足場」について 〜安全と品質を支える縁の下の力持ち〜
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今回は、塗装には欠かせない足場について詳しく解説させて頂きます!
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外壁塗装には欠かせない「足場」について 〜安全と品質を支える縁の下の力持ち〜
外壁塗装の見積書に「足場代」として数十万円が記載されていて、驚いた方もいるかもしれません。「ただの鉄パイプにそんなに?」と思うのも無理はありません。しかし、足場は外壁塗装工事の安全性と品質を左右する、非常に重要な存在です。
この記事では、足場の役割や種類、費用相場、法律との関係、トラブル事例まで、足場に関する「知っておくべきこと」を3000字ほどで詳しく解説します。
1. なぜ足場が必要なのか?
外壁塗装の現場では、足場は単なる作業用の「踏み台」ではなく、以下のような重要な役割を担っています。
■ 作業員の安全確保
高所作業は常に落下の危険と隣り合わせです。足場があることで、塗装職人が安定した姿勢で作業でき、転落事故のリスクを大幅に減らせます。
■ 塗装品質の向上
不安定な脚立やはしごでは、ムラや塗り残しが起こりやすくなります。足場を設置することで、作業者の手がしっかり届き、細部まで丁寧な塗装が可能になります。
■ 近隣や建物の保護
足場に「飛散防止ネット」や「養生シート」を張ることで、塗料やホコリが隣家に飛ぶのを防ぎます。クレームやトラブルを未然に防ぐうえでも、足場は欠かせません。
2. 足場の種類と特徴
足場にはいくつか種類があり、現場の条件に応じて使い分けられます。
■ 枠組足場(わくぐみあしば)
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一般住宅の塗装で最も使われる。
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鋼管を組み合わせて頑丈な構造を作る。
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高所でも安定性があり、作業効率も高い。
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デメリットはやや設置スペースが必要なこと。
■ 単管足場(たんかんあしば)
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単管(直径48.6mmの鉄パイプ)をクランプで繋いで作る。
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狭小地や複雑な構造の家に向く。
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設置に時間と手間がかかるため、費用は高め。
■ 移動式足場(ローリングタワー)
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一部の部分塗装や低層建物で使用。
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キャスターが付いており、移動が可能。
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高所作業には向かない。
■ 足場なし(ロープ作業)
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高層ビルや特殊作業に限られる。
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住宅の外壁塗装ではほぼ使われない。
▶︎ 結論:一般的な住宅には「枠組足場」が最も多く使われる。
3. 足場の費用相場
足場代は、外壁塗装費用の中でも大きな割合を占めます。
■ 費用の目安
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相場:1㎡あたり600〜1000円前後
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30坪(外壁面積200㎡程度)の家で、約15〜25万円前後が一般的。
■ 費用の内訳
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材料費(鉄パイプなど)
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搬入・設置作業費
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解体・撤去費
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飛散防止ネットや安全装備
■ 注意点
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「足場代無料」と謳う業者には注意。どこかで他の費用に上乗せされている可能性が高いです。
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値引き交渉よりも、「見積もり明細が明確か」「安全対策が万全か」に注目すべきです。
4. 足場と法律・規制
日本では、高所作業の安全性確保のため、労働安全衛生法により、一定の高さを超える作業には足場の設置が義務づけられています。
■ 法的基準(労働安全衛生法)
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高さ2m以上で作業する場合、足場または墜落防止措置(安全帯・ネット等)が必須。
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足場を組む場合は、**「足場の組立て等作業主任者」**による指導が必要。
■ 近隣との関係
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足場が隣家の敷地にはみ出す場合、「足場使用の承諾書」をもらう必要があります。
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養生不足による塗料飛散は、損害賠償の対象になる可能性も。
▶︎ 安全性と法令順守のためにも、足場の設置は必要不可欠。
5. よくあるトラブルと対策
■ トラブル1:近隣とのトラブル
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足場の組み立てや解体時の騒音、作業員の態度、塗料の飛散など。
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【対策】:着工前に近隣への挨拶を行い、作業予定と配慮を伝える。
■ トラブル2:足場の費用が高い
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相場より高額な見積もりや、「無料」と言って後から請求されるケース。
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【対策】:複数社から見積もりを取り、内訳を比較。
■ トラブル3:作業中の転落事故
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足場が不十分だったり、安全帯を使っていなかった場合に発生。
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【対策】:足場の組立てに資格者がいるか、保険に加入しているかを確認。
6. 足場を設置する際のチェックリスト
以下のようなポイントを確認すると安心です。
チェック項目 | 内容 |
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足場の種類 | 枠組足場か単管足場か |
面積と単価 | ○㎡ × ○円=合計費用 |
飛散防止ネットの有無 | 塗料飛散・養生のためにネットが使用されているか |
組立・解体日程 | 近隣への配慮を含めて工程が明確か |
作業者の資格 | 足場作業主任者が在籍しているか |
保険の加入 | 労災保険や賠償保険に加入しているか |
近隣との境界確認 | 足場が越境しないか、承諾を得ているか |
7. まとめ:足場は「コスト」ではなく「投資」
外壁塗装の成功は、実は「足場」にかかっていると言っても過言ではありません。適切な足場があるからこそ、職人は安全かつ丁寧に仕事ができ、最終的な仕上がりや耐久性も向上します。
「足場代を節約したい」という気持ちは理解できますが、足場を削ることは工事の質と安全を削ることに直結します。信頼できる業者を選び、納得いく説明と見積もりを受けたうえで、工事を進めるようにしましょう。