外壁塗装入門編‼毎日帰るお家を可愛くするには?
外壁塗装とは?
外壁塗装とは、建物の外壁部分に塗料を塗布することで、美観の向上と建物の保護を目的とする工事です。日本の住宅や建物は四季の変化や台風、紫外線、酸性雨などの自然環境に常にさらされており、外壁はこれらの影響を直接受けるため、定期的なメンテナンスが必要です。塗装は単なる「見た目を良くするため」だけではなく、外壁材の劣化を防ぎ、建物の寿命を延ばす重要な役割を果たしています。
外壁塗装の目的
1. 建物の保護
塗装によって外壁表面に塗膜が形成され、雨水や紫外線、風などの自然要因から外壁材を守ります。特に木材やモルタルなどは水分を含むと膨張・収縮を繰り返して劣化が進行するため、塗装による防水性の確保は極めて重要です。
2. 美観の維持・向上
外壁の色あせ、汚れ、カビ・苔の発生などは見た目の印象を大きく損ねます。塗装により外観がリフレッシュされ、建物の印象が良くなります。色の変更も可能なので、イメージチェンジとして活用されることも多いです。
3. 資産価値の維持
メンテナンスが行き届いた家は、資産価値が高く保たれます。将来的に売却や賃貸を考えている場合、外壁塗装はその価値を左右する要素の一つになります。
外壁塗装のタイミングとサイン
一般的に、外壁塗装のタイミングは10年に1回程度とされていますが、使用する塗料の種類や地域の気候条件によっても前後します。以下のようなサインが見られたら塗り替え時期と判断されます。
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色あせ:紫外線により顔料が分解される
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チョーキング現象:壁を手で触ると白い粉がつく
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ひび割れ(クラック):外壁材が収縮・膨張を繰り返すことで発生
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塗膜の剥がれ:防水性能が著しく低下している状態
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カビ・苔の発生:防水性の劣化や日照不足などによる
塗料の種類と特徴
外壁塗装で使われる主な塗料には、以下のような種類があります。
1. アクリル塗料
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特徴:価格が安いが耐久性が低い(4〜7年程度)
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用途:短期間での塗り替えやコスト重視の場合に使用
2. ウレタン塗料
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特徴:柔軟性があり、密着力が高い(7〜10年程度)
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用途:木部や鉄部など細部に適している
3. シリコン塗料
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特徴:コストと耐久性のバランスが良い(10〜15年程度)
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用途:現在もっとも一般的な塗料
4. フッ素塗料
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特徴:非常に高い耐候性と耐久性(15〜20年程度)
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用途:高層ビルや公共施設、長期的に維持したい住宅に適している
5. 無機塗料
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特徴:無機物を主成分とし、非常に劣化しにくい(20年以上)
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用途:初期費用は高いが、メンテナンス回数を減らしたい場合に有効
外壁塗装の工程
外壁塗装の工事は、おおよそ以下の工程で進行します。
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現地調査と見積り
業者が現場を確認し、劣化状況や面積、素材をもとに見積りを作成。 -
足場の設置
安全性と作業効率を確保するため、建物全体に足場を設置。 -
高圧洗浄
外壁表面の汚れやカビ、古い塗膜などを高圧の水で洗い流す。 -
養生作業
塗装しない部分(窓やドアなど)をビニールやマスキングテープで保護。 -
下地補修
ひび割れや剥がれなどの補修を行い、塗料の密着を良くする。 -
下塗り・中塗り・上塗り
塗料は基本的に3回塗り。下塗りで密着性を高め、中塗り・上塗りで厚みと耐候性を出す。 -
完了検査・足場解体
塗り残しや不具合を確認後、足場を撤去し、清掃をして引き渡し。
ここで気になるのが相場はいくらなの❓
外壁塗装の費用相場
費用は建物の規模や塗料の種類、下地の状態などによって大きく異なりますが、一般的な戸建住宅(延床30坪前後)での外壁塗装費用は80万円〜150万円程度が目安です。
お見積りだけでもお気軽にお問い合わせください♪
内訳の一例
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足場代:15〜20万円
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高圧洗浄:1〜3万円
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塗料代+塗装工賃:50〜100万円
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養生、下地補修、その他雑費:10〜30万円
外壁塗装工事の期間は、建物の大きさや状態、天候などによって多少前後しますが、一般的な戸建て住宅(30坪~40坪程度)では 7日〜14日程度 が目安です。
参考スケジュール(天候が良好な場合):
工程 | 所要日数 | 内容 |
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足場の組立 | 1日 | 作業のための仮設足場を設置 |
高圧洗浄 | 1日 | 外壁の汚れや古い塗膜の除去 |
下地処理・養生 | 1〜2日 | ヒビの補修や養生作業 |
下塗り・中塗り・上塗り | 3〜5日 | 塗料を3回に分けて丁寧に塗装 |
乾燥期間 | 各塗装間に1日程度 | 塗料の定着と品質維持のために乾燥時間を確保 |
足場の撤去・清掃 | 1日 | 工事完了後に足場を撤去し、清掃を実施 |
注意点:
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雨や強風の日は作業ができないため、梅雨時期などは工期が延びる可能性があります。
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外壁以外に屋根の塗装や補修も行う場合は、さらに数日延長されることが多いです。
必要であれば、マンションやアパートなど集合住宅の場合の目安もお伝えできます。
業者選びのポイント
外壁塗装工事は専門性が高く、業者選びによって仕上がりが大きく変わります。以下の点に注意しましょう。
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口コミや実績を確認
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複数社から相見積もりを取る
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保証内容を確認(5〜10年の保証が一般的)
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契約前に詳細な工事内容・工程表を確認
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説明が丁寧で相談しやすい担当者を選ぶ
悪質な業者による手抜き工事や過剰請求などのトラブルも報告されているため、慎重な判断が必要です。
まとめ
外壁塗装は、住宅の美観を保ち、資産価値を維持し、建物を長持ちさせるために欠かせない工事です。塗装のタイミングを見極め、適切な塗料と信頼できる業者を選ぶことが、長く快適に住まうための鍵となります。費用はかかりますが、長期的に見ればコストパフォーマンスの高い投資です。建物の健康診断と考え、計画的に実施することをおすすめします。